White Elephant

音楽の旅プロジェクト『White Elephant』の記録。

まず、『葡萄の唄を売るお店』募金額の会計報告です。

《葡萄の唄を売るお店・パート2

第24回東山部くだものまつりにて、出店。

時:2014年9月13日
午前8時から12時まで
場所:JA山辺ぶどう集荷場
 
を出店いたしました。去年に引き続き二年目だったので「パート2」です。
その売り上げを無事<まつもと子ども留学>に入金しましたので、会計報告を致します。
 
募金金額 17,700円
川井家寄付 2300円
合計 20,000円
 
振込額 19,352円
振り込み手数料 648円
合計 20,000円

f:id:Yoomi:20140922134736j:plain

 

f:id:Yoomi:20140922014908j:plain

2012年の夏から秋にかけてこの集荷所で働きながら
 
『葡萄畑の真ん中で』 

葡萄畑の真ん中で 2013.2.13 16 55 里山辺・川井家(葡萄農家) by Yoomi Tamai on SoundCloud - Hear the world’s sounds

 

という歌を作ったことがきっかけで、是非何かここでやらせてもらえませんか。と昨年秋の収穫祭で出店を試みました<葡萄の唄を売るお店>。一曲300円から500円で、その依頼主の為だけに生演奏をする、というこの企画。昨年は私がひとり、山賊焼きとワインの販売ブースの間に立ってアコーディオンを弾きながら歌を売っていたのですが、今年は仲間が増えました。

f:id:Yoomi:20140911082546j:plain

まずは、White Elephant 音楽隊の仲間でタップダンサー・中山貴踏。福島県郡山市在住の彼には、去年の冬からずっと御願いをして、今回松本迄来てもらいました。震災から二年も過ぎた2013年の夏、郡山のとあるバーで再会してから今日に至るまで、一緒に新しい音楽を奏でようとコミュニケーションを続けている大事な仲間です。

そして

f:id:Yoomi:20140922124452j:plain

S-Celts(信州大学ケルト音楽研究会) | Facebook

より、リーダーの永田太郎君、Fiddle金子稜君、Tin whistle義則千穂さんが参加。
金子稜君は昨年に続いての出演。(去年はお客さんで来てくれたはずだったのを、とっつかまえて演奏してもらいました。パンと雑貨のお店・Fiddleの息子さん。)永田太郎君とは、松本駅タリーズコーヒーライブで共演してからの友人。千穂ちゃんは流れで巻き込まれてしまいました。

f:id:Yoomi:20140922124516j:plain

 
そもそも、自分の為だけに歌ってもらうなんて恥ずかしい。意味が分からない。と、山辺住民及び農協の皆さんも扱いに困り果てながら受け入れて下さったこの風変わりなライブでしたが、S-celtsとタップの軽快なリズムは、どのように受け止めていただけたのでしょうか。恩返しというよりほぼ押し掛け女房である我々の存在と音は、何かと迷惑の方が多いのではなかろうか。もっときちんと、各販売ブースにご挨拶をしてから演奏を始めればよかったな・・・などと、様々な反省は後を絶ちません。一生懸命な想いというのは、それを共有出来ない時、心地よいものに変わらないからです。

けれども私は集荷所で働いていた時分からずっと、山辺の葡萄畑には何か大きな力が宿っているような気がしてならず、「いつかここで収穫祭に合わせて、新しいダンスと音楽の祭が起きないだろうか。そうして日本の各地から人がやってきて、一緒に未来のことを考える場所が出来ないだろうか。」という願いを抱きつつ、今年も奏でさせて頂きました。そのことを、<まつもと子ども留学基金>理事長で、今は福島から疎開をし、山辺で葡萄作りとなった植木宏さんにお話をしたところ、「とてもよく分かります。来年は、一緒にやりましょう。今から考えていったらいいものになると思う。」と頷いて下さいました。よかった。そんなに見当違いなアイディアではなかったのかもしれません。

この夏、<まつもと子ども留学>の生徒受け入れ地となっている、同じく東山部に属する地域・四賀村の夏祭りにも呼んでいただいて演奏をした私と中山貴踏ですが、福島で生まれ育ち、「今は福島でタップを踏みたいのです。」と2011年に地元・郡山へ帰っていった彼の靴音が新たに加わり、又、遠くアイルランドの農夫達の手によって紡がれた調べと呼応しながら、私達は、私達なりの精一杯の感謝と祝福を捧げて山を下りました。

一曲500円での販売ですので(仲間が増えたので、今年は一律500円とさせて頂きました)そんなに大金にはなりようがないのですが、長野市からわざわざお母さんを引き連れて聞きに来てくれた、小さな応援団。1000円を入れて下さった方。「10曲お願いします」と5000円下さった所長さん。端数だから足してあげると2300円を最後に寄付して下さった葡萄農家・川井家のご夫妻。皆さんのお陰で、20,000円という固まったお金が出来ました。これからも少しずつ、もちろん音楽そのものによって、そして稼いだお金を用いて、どちらの面からも、今この国の中で立ち往生している子ども達の支援が出来たらいいのだがな。と、自分の生活も映画の制作も音楽隊の運営もままならない駄目な37歳は、ぼんやり秋を見送っているところです。
 
来年も、形は少し変わるかもしれませんが、引き続き頑張ります。
どうぞよろしく御願い致します。
 
(9月15日の御報告は、少ししたら、追って書きます。)
 
f:id:Yoomi:20140922015538j:plain
 
f:id:Yoomi:20140922112325j:plain