White Elephant

音楽の旅プロジェクト『White Elephant』の記録。

旅の始まり

そういえば、新しいブログのページを開いておいたんだった。いや。でもお金を払っていなくて閉じてしまったような気もする。雷の轟く中アカウントとパスワードを入れてリターンキーを押したら、ちゃんと開いた。

7年前に『もんしぇん』という映画を一本作った時に開いたブログには、いつの間にか広告がどんどん入り込んできて、インターネットにもコンピューターにも疎い私はもうその次点で気持ちが悪くなってしまい開けないで踞っているうちに、twitterだ、Facebookだ、Instagramだなんだ、と、SNSと呼ばれる様々なシステムが開発され、頑張って手をつけ、挫折し、それでもやっぱり自分の物語は自分で伝えるしかない。と腹を括ってあちこちに記し続け、

こうしてまたブログを始めようとしているのは、その続きのような新しい映画を一本世の中に解き放とうをしているからなのですが


7年という歳月の中で私達は、「記録する」ということ、「伝える」ということを、どれほど希求し、また、失ったのだろうか。と思う。

様々な場所で開く窓の気配によって、綴る自分の文体は変化をし、受けても書き手も混沌としながらやがてその全てを放棄したいと願うようになり、時代はきっと今、再び始まりに還ろうとしている。

おかしなことだ。

そして私と、もう一人の仲間・神田光という若い映像青年が現在必死に紡ぎ出そうとしている一本の映画『White Elephant』は、そんな時代の中で何か、深呼吸をするような時間を生み出す装置になりはしないか。と願いながら、こつこつと作業を続けているところなのですが、何故今日この日にこうして再び新しいページに文字を綴り始めたのかというと、もしかしたら今日を境にまた一つ物語が先に進むのかもしれない予感があるからで、いやでも、そうではないかもしれないし、わかりませんが

変わらないなら変わらないでいいのです。
けれども黒雲が覆われた空の下で雨音を聞きながら胃が痛くなりつつも、ぼんやり鈍い脳の中で希望と繋がろうと神経細胞が忙しい今の状態は、恐らく記録をしておくべきであると思うので

始めます。



ああ 脳が 脳が



あれ

胸も重いな。


歌おう。